iTunesを使ったバックアップは「暗号化」がオススメ
iCloudにiPhoneの全データをバックアップできるだけのストレージ容量がない場合、iTunesを使ってパソコンにバックアップすることになります。iPhoneをパソコンに接続し、iTunesでバックアップ先として「このコンピュータ」を選択した状態で「今すぐバックアップ」をクリックするとバックアップが始まります。このとき、デフォルトではオフになっているオプションとして、
- iPhoneのバックアップを暗号化
Googleアカウントは再設定が必要
ただし、すべてのアプリのアカウントがバックアップ、復元されるわけではないようで、新しいiPhoneにバックアップから復元後、Apple純正の「メール」アプリからのGmailは問題なく復旧しますが、Google MapsやYouTubeなどはログオフ状態になっており、アカウント情報を最初から入力し直す必要がありました(筆者は2段階認証を利用)。またその際、2段階認証を行うために、認証コード生成アプリ「Authenticator」を起動してみと、こちらもGoogleアカウントの登録が消滅しており、パソコン等からGoogleアカウントの管理画面にアクセスして再度Authenticatorアプリに登録しなおす必要がありました。Google系のアプリを使っている場合には、iPhoneだけで再設定が完了しない場合があるため注意が必要です。iOSのバージョンとバックアップの関係にも注意
iPhoneのiOSのバージョンを常に最新にしている人の場合、機種変更時には少し注意が必要です。購入したiPhoneは必ずしもiOSのバージョンが最新の状態であるとは限らないため、そのままではバックアップデータからの復元ができないことがあります。バックアップした時より古いバージョンのiOSデバイスには復元できないという制限があるためです。この場合は、まず新しいiPhoneのiOSを最新の状態にアップデートしてからデータの復元を行うことになります。
(おまけ)下取り予定の場合はまず「iPhoneを探す」をオフにする
iPhoneの機種変更では、旧機種をその場で下取りに出すことが多いと思います。下取り時には、iPhoneとApple IDの関連付けを解除する必要があり、そのために「iPhoneを探す」をオフにする(=アクティベーションロックを解除する)ことが必須です。これをやらないまま、iPhoneの初期化(完全リセット)をかけてしまうと、そのままでは下取りには出せず、もう一度セットアップをしてアクティベーションロックを解除する作業をするはめになります。
少しの準備をしておくだけで、iPhoneの機種変更がかなりラクになるのでお試しあれ。